バーチャルファッション

なぜバーチャルファッションなのか?

なぜ私はバーチャル ファッションに惹かれ、この分野に取り組み続け、自分の仕事に取り入れたいと思うのでしょう?

私に大きなひらめきをもたらしたのは、2020年のロックダウン中。事前に一度も実際にフィッティングすることなく、顧客のアバターとデジタルフィッティングを活用して2着のウェディングドレスをアメリカに届けることができたときでした。その瞬間、これがファッションの未来になるだろうと感じたのです。

バーチャルファッションは、ファッション業界の極めて重要な部分になると確信しています。というのも、バーチャル世界で私たちが自分自身をどう表現するかは、将来的には現実世界での自己表現と同じくらい大切になるだろうから。私たちは、自宅で仕事をしているときや、地球の反対側にいるビジネスパートナーと話しているときに、通常のクローゼットに加えてビデオ会議やズーム通話用のバーチャルクローゼットを持つことになります。また、友人とゲームの世界やデジタル上で会うとき、さらにはソーシャルメディアでも、バーチャルファッションを使った写真やビデオを通して自分を映し出すことになります……。火や水、砂のように実際には使用できない素材で作られた服など、現実世界には存在し得ない服も登場するでしょう。

 

 

 

初のデジタルファッション・コレクション

そして2021年初めにデジタルファッションの実験を始め、初のデジタルファッション・コレクションを開発しました。このコレクションは、私が初めての個展を開催したライプツィヒにあるアートギャラリーのヨッヘン・ヘンペル(Jochen Hempel)で、デジタルファッションショービデオという形で公開されました。それ以来、私はデジタルファッションとアートに夢中になっています。

 

 

ただ、本当のクラフトや本物の質感、現実世界のファッションから離れることは決してありません。それが、私の情熱だからです。私はクラフトやその質感、ディテール、構造、さまざまな素材の感触が大好きで、バーチャル ファッションがリアルなファッションに取って代わることは決してありません。

しかし、アーティストとしては決して立ち止まらず、新たなインスピレーションやインプットを求めることが大切だと考えています。

私にとって、クリエイティビティーを広げる無限の可能性とバーチャルファッションに感情を込める挑戦という組み合わせは、とても魅力的です。

それこそ、私がファッションのプレゼンテーションやインスタレーションを通じて生み出そうとしているものなのです。

 

エスター・パーバント X 芸術図書館

「Astro Noir Lab」 - 2023年1月17日

ベルリン・ ファッション・ウィークの一環として、ベルリンを拠点に活動するデザイナーのエスター・パーバントは、芸術図書館(Kunstbibliothek)と協力し、没入型の複合現実プレゼンテーションを行いました。「10 年後に 100% サステナブルな方法で仕事をするにはどうすればいいか」という問いを背景に彼女が披露したのは、チップが埋め込まれた精巧な服。チップによって、バリューチェーンと素材の原産地がデジタルで視覚化されるものです。発表された「Astro Noir」の16ルックはすべて、エスター・パーバントのクチュール ラインの一部であり、オーダーメイドのみで購入できます。ただし、同じテーマを用いた「Easy Access」コレクションも用意され、公式オンライン ストアとベルリンのブティックで販売されます。

 

 

アストロノワールラボ エスター・ペルバンドアストロノワールラボ エスター・ペルバンド

 

このページで紹介しているすべてのデジタルファッション作品は、YOONA.AIの協力を得て開発されました。